ズームフライニットストリーク
先日紐の通し方でフィット感が異なるという話を書きましたが,全体的なレビュー自体は書いていなかったので書いていこうと思います。
ズームストリークとの違い
ズームストリークとの違いは前回も書きましたがアッパーです。全体がフライニットという名前の通りニットのように編み込んで作られたアッパーのため非常に柔らかいです。 通気性も良く,ほぼ継ぎ目のないということもあって裸足で履いてもよさそう。靴へのフィットはフライニットワイヤーが土踏まずあたりやかかとに向けて伸びており悪くはないです。アッパーがそれだけ柔らかく,フィット感も良いわけですが…柔らかいが故の問題点も。それは安定感に劣るという点。
アッパーが柔らかいが故の問題点
ズームストリークでは中に補強のストラップが通っており,面で使ってフィットさせていた箇所が,フライニットワイヤーの線でフィットさせていることもあってフィット感は劣っていると言わざる負えないです。そのため、急カーブなど横方向にも負荷のかかる動きがある場合にはちょっと怖いなという感触がしました。また,前方向についても同じ理屈でブレーキをかけるときにアッパーが伸びているような印象を受ける瞬間がありました。急加速をするときには着地衝撃をアッパーがあまり支えてくれないこともあって何となくロスをしている感覚があります。
急な行動がなければ問題ありませんが,短い距離はもちろん、フルマラソンでも折り返しなどで急カーブを曲がることはあるのではないかと思います。そのたびに不安定感を感じるので,最初はあまり良い印象は受けないのではないかと思います。
レースで使えるのか?
正直,私もあまり良い印象自体はありませんでした。しかし,急カーブのまがり方はシューズのクセだと割り切ってしまえば,トゥーボックスが柔らかく足の指への負担感の少なさなどメリットも多くあります。ペースの早い10km程度のロードやクロスカントリーといったものでは使うことはないと思いますが,30km以上の長い距離であればレースでも使えると思います。とりあえず,今年のしわいマラソンではこのシューズで行くつもりでいます。
足へのストレスとかっちりとしたフィット感。どちらが優先されるかは履いている人の好みによって違ってきますが,そのバランスというのは非常に難しいものです。ズームストリーク6やズームフライニットストリークが長かったシューズ難民の道の終着点だと思っていたけれども,どうやらまだ道の途中だったようです。私のシューズの終着点はどこになるのか…まだ旅は続く